ソニー損保のcmは、ソニーにして非常に簡潔で親しみやすい出来上がりになっています。従来のソニーの宣伝と言うと矢鱈ソニーのイメージを押し付けるものばかりで、独り善がりなところがありましたが、ソニー損保のcmに限っては、簡単明瞭で、誰でも分かる宣伝で、秀逸と言えます。
ソニー損保のcmは3パターンがあって、「ティアラ編」、「ストレート編」、「チャート編」ですが、最近のcmの傾向で、インパクトを強くするために、宣伝内容を幾つかに細分化して、小刻みにcmをオンエアーさせていく手法が取られています。cmのオンエアー時間が30秒か45秒と考えた場合は、あまり詰め込んだ内容のcmでは、視聴者にインパクトを与えられないばかりか、かえって邪魔にされて、チャンネルを変えられかねません。
その点を考慮してソニー損保のcmも製作されている訳ですが、一番インパクトのあるソニー損保のcmは、ナンと言っても「ティアラ編」です。ソニー損保のcmのなけでは、保険内容に最も触れず、自己対応満足度と通販型損害保険売上ナンバーワンと言うことしか言っていません。オンエアーされているソニー損保のcmでも、一番数が多いはずです。
つまり、cmを見て、なんとなくソニー損保に興味を持たせ、他のcmへ興味を持たせるように誘導していくわけですが、「ストレート編」は加入者の体験談と言うか口コミ情報で、簡潔にソニー損保のメリットを伝えているわけで、cmの目線がユーザーの高さで「そうなんだあ」と思わせるあたりは、ソニーの得意とするところのイメージ戦略をとりながらも、キチンとした損害保険の説明になっています。「チャート編」は、ソニー損保に加入する視聴者の動機付けを行なっているcmと言えます。チャートを使いながら、視聴者が損害保険選びをする場合の判断を、分かりやすく誘導することで、視聴者に動機付けをすり込んでいる訳です。
ソニー損保のcmの3点セットは、オンエアーの順番も考慮されていて、「ティアラ編」、「ストレート編」、「チャート編」の順番で流されます。結構視聴者の心理に訴える、高等なcm構成になっていますが、5年連続通販型損害保険売上ナンバーワンを「ティアラ」で、表現しているあたりの表現の仕方は、奢ったイメージを払拭して、コミカルな表現にしたあたりは、さすがソニーと言えます。またインターネットでは、TVCMとそのメーキングのこぼれ話などを同時に掲載していて、なかなか良く考えられた構成です。アート的な面白味はなくても、好感度抜群のcmといえるでしょう。